暑い夏の不眠対策。TBS【駆け込みドクター】睡眠特集より
8月3日に【TBS駆け込みドクター】で睡眠特集をやっていました。
寝苦しいこの季節、特に気になる睡眠時の暑さ対策についての内容でしたので、
それに補足したいと思います。
皆さんは夏の夜、暑さで眠れなかったり、
汗ビッショリで夜中に起きたりしませんか。
TBS駆け込みドクターでも、
人間は、湿度が高いと、汗を蒸発できず、
体はベトベトになるし、気温以上の暑さを感じるわけです。
こんな状態では不快で寝にくいですね。
だから、クーラーや扇風機を活用する人は多い。
ところが、このクーラーや扇風機の使い方が意外に難しい。
下手な使い方をすると、夏バテや冷え症を助長するので、
以下の内容を参考にして下さい。
人間の体温には、夜寝る前にピークがあり、
それ以降体温が低下するというリズムがあります。
そして、この体温が低下するときに眠気を感じ、
低下の幅が大きいほど強い眠気になる。
蒸し暑い夜は、低下するはずの体温が下がらないので、
なかなか寝付けない!といわけです。
そこで、就寝前にエアコンで寝室の温度を下げておくと、よく眠れる。
しかし、寝つきの気持ち良さに合わせて室温を下げると、
寝ている間の体にとっては温度が低すぎ、
寝冷えしてしまう。
そこで、室温が25~28℃になるように温度設定し、
クーラーからの風が直接体に当たらないようにすること。
駆け込みドクターでは、27℃程度で一晩中クーラーを付けておくのをオススメしていましたが、
これについては、正直、私、松本はあまり賛成できません。
なぜかと申しますと、スッキリした目覚めとその後の活発な活動には、
目覚める前の体温上昇が欠かせないからです。
クーラーで体を冷やしてしまうと、この体温上昇が邪魔されるため、
目覚めの悪さや、だるさを引き起こします。
皆さんも、一晩中クーラーを付けっぱなしで寝て、
翌朝体がだるくなったことはないですか?
睡眠の質を考えるには、睡眠の導入、睡眠の継続、寝起き、疲労の回復など、
様々な要素で考えていく必要があります。
ですから、私のオススメは、
タイマーで起床時間10分前には、
クーラーが自動的に切れるようにしておく。
また扇風機の使い方ですが、
風を直接体に当てると、
体が冷やされ過ぎてよくありません。
風速0.4m/秒ぐらいが丁度良いといわれますが、
これは通常の扇風機の「微風」や「弱」よりも弱い風速。
そのためTBS駆け込みドクターでやっていたように、
一度、壁や天井に当ててからの風を受けるのが正解。
ところで、駆け込みドクターでは、寝る時には手足を掛け物から出していたほうが
上手く体温を放熱できるので良い、と伝えていました。
これは冷え症が全くない方にはいいのですが、
冷え症の方にはオススメできません。
冷え症の方の場合、元々手足は血流が悪く、
血液は体の深部ばかりを巡っているので、
体温の放熱がうまく進みません。
むしろ、寝る時は通気性のいいシルクなどの靴下を履くほうが、
手足の血流が増えて放熱しやすく逆に眠りやすかったりする。
冷え症の方は、テレビの情報を鵜呑みにしすぎないようにご注意を。
ちなみに、睡眠前の入浴ですが、
夏でも入浴後に体温が下がってきたところで就寝すれば、
うまく眠気を引き出せる。
入浴には心身の緊張を解き、リラックスすることができるという効果もあります。
ただし、体温の低下にかかる時間を考慮すると、
就寝の約1時間前にはお風呂から出るようなタイミングが良いです。
また、41度以上の熱いお湯に入ると、リラックスせず、逆に、交感神経が高ぶったり、
入浴後に体の深部温度がなかなか下がらず、
かえって眠れなくなってしまいます。
どうしても熱いお湯が好きな方は、
就寝の2~3時間前には入浴をすますよことをオススメします。
しっかり睡眠を取り、暑い夏も元気に乗り切りましょう!
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