夏の食中毒はホラーより怖い?TBSの【駆け込みドクター】食中毒特集より
7月20日に、TBSの【駆け込みドクター】で食中毒特集がやっていました。
関西もついに梅雨が明けましたが、食中毒は暑くなると急激に増えます。
高齢者や幼児などは時に命に関わることもあるものですから、小さいお子様がいるお母様などは特に気になりますよね。
テレビで扱う情報だけでは不十分なところがかなりあったので、重要なポイントを追加しながら見ていきたいと思います。
まず大まかに、食中毒には、
①微生物による食中毒・・・・・・細菌やウイルスによるもので、駆け込みドクターで集中的に扱っていたもの
②化学物質による食中毒・・・・・・・・ 農薬や加工食品の製造過程で人為的に混入した毒素が原因のもの
よく中国で話題になるヤツですね。
③自然毒による食中毒・・・・・・・・キノコやフグなど本来その食材に含まれる毒素が原因で起こる食中毒
夏に増える食中毒は、駆け込みドクターで扱った①が圧倒的に多いので、そこを中心にお話します。
微生物による食中毒には、食品内で微生物が増殖して毒素を作り、それが体内に入って起こる毒素型食中毒と、
微生物のついた食品を食べ、体内で微生物が増殖して起こる感染型食中毒があります。
毒素型食中毒は潜伏期間が短く、駆け込みドクターで扱った黄色ブドウ球菌では1~5時間です。
この場合強烈な腹痛、下痢、嘔吐が起こりますが、毒素が排泄されてしまえば回復は早いです。
ただし、黄色ブドウ球菌の毒素は耐熱性なため、
一度食物内で増殖して毒素産生されてしまうと直前に加熱をしても防ぐことができません。
増殖自体を防ぐため、作った料理はなるべく早く冷蔵庫に入れて冷やしましょう。
駆け込みドクターではおにぎりを手で握らないようにと説明していましたが、
黄色ブドウ球菌はどこにでもいる常在菌なため、手で触れなければ安心とは言い切れません。
食材の冷却(5℃以下)が一番効率的だということを覚えておいて下さい。
続いて感染型食中毒は、一度微生物が体内に入ってから増殖する必要があるため、潜伏期がやや長いです。
駆け込みドクターで扱った腸炎ビブリオは6~12時間、ウェルシュ菌は8~24時間、
サルモネラ菌は8~48時間、カンピロバクターは2~11日間、O157は約1週間です。
かなり長いものもあるため、原因の食材が特定できないことも実際には多いです。
腸炎ビブリオは魚介類に多い細菌で、淡水と熱に弱いため水洗いと加熱で予防ができます。
ウェルシュ菌は肉類、根菜類に多い細菌で、熱には強いものの増殖能力が弱いため、
新鮮なうちに食べることと、早めの冷却で予防できます。
サルモネラ菌やカンピロバクターは鶏肉に多い細菌で、熱に弱いので加熱で予防できます。
O157は牛肉に多いのですが、感染力が非常に強いので手で触ったあらゆるもので感染する危険があります。
熱には弱いので加熱で予防できます。
個別の対処はいろいろあり、駆け込みドクターでも様々な方法を紹介していたのですが、
基本の加熱、早めの冷蔵以外は、あまりにも細かくて正直徹底するのは難しいと思います。
そこで、全てに通じ、8割以上の食中毒を防げる方法をご紹介します。
それはズバリ、腸内環境を整えること。
多くの人が食中毒を起こす状況でも、必ずケロっとしている人がいるのは不思議だと思いませんか?
発酵食品の製造過程で食材を常温発酵させるとき、
どこにでもいるような食中毒の原因菌が増殖しないのは不思議だと思いませんか?
食中毒の原因菌を含む、いわゆる悪玉菌が増殖するには、ある程度条件があるんです。
善玉菌が強い環境では、食中毒の原因菌でもまともに増殖できず、食中毒にはなりません。
また、毒素だって少量なら分解してしまえるんです。
腸内環境を整える条件としては、
① 動物性食材を少なめにし、食物繊維が豊富な植物性食材を多く取ること。
② 生野菜もよく洗って積極的に取ること。
③ 発酵食品も積極的に取ること。
④ 主食を取りすぎないこと。特に小麦製品(パン、麺など)は摂り過ぎに注意。
⑤ 腹八分目を意識すること。
⑥ 間食はなるべく避け、したければ生のフルーツを食べること。
⑦ 寝る2時間前は何も食べないこと。
⑧ 加工品、既製品は減らし、家庭で作った物を食べること。
などです。
詳しくはまだまだ沢山ありますが、これだけでも十分変わります。
もっと知りたい方は、是非一条整体院にお越し下さい。
微生物というのは、本来除菌程度のことで避けられるようなものではありません。
恐竜が生まれるはるか以前から存在し、人類が滅亡したとしても存在し続けるような
旺盛な増殖力と順応力を持っているのです。
排除するより、うまく付き合っていくことの方がはるかに確実で簡単な方法なんです。
「菌を持って菌を制する」ですね。
是非、皆さんも腸を整えて微生物を味方に付け、元気な夏をお過ごし下さい。
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