老化の原因は免疫細胞の暴走?!NHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険 第3回 あなたを守る! 細胞が老いと戦う
NHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険 第3回 あなたを守る! 細胞が老いと戦う。
老化の原因は免疫細胞の暴走?!
テーマは老いと死。
老化とは何か?
今までは、歳とともに全身の細胞が衰えると思われていた。
しかし、最新研究で、一種類の細胞が原因と分かった。
老化の原因は何か?
細胞から探る老いの正体、
まず始めに、イタリア サルデーニャ島には長寿の人の割合が多いというお話。
5000人に一人が100歳以上。 世界平均の2倍。
ザッカリ大学の老化研究者ルカ・ディアーナ博士は、
長寿の人、のべ3000人の調査をした。
すると、ある細胞と長寿の関係が浮かび上がった。
その細胞とは免疫細胞。
免疫細胞は、本来、病原体と闘い、私たちの体を守ってくれる心強い味方。
実は、免疫細胞の働きぶりは、年齢によって大きな違いがある。
血液から採取した免疫細胞で実験。
病原体を入れて観察した。
20代の免疫細胞は、病原体を、すぐ見つけて駆け寄って行く。
一方、60代の免疫細胞はほとんど動かない。
理由は病原体の居場所が分からないから。
しかし、サルデーニャ島の高齢者の免疫細胞は、20代同様の動きだった。
免疫について解説。
2兆個の免疫細胞が全身で約60兆のあなたの細胞を守っている。
免疫細胞は背骨の中の骨髄の中、ニッチとよばれる特別な場所で生まれる。
その数、一日で千億以上。
一口に免疫細胞といっても、その種類はたくさんある。
その中の一つ、「T細胞」(T前駆細胞)は侵入したものが敵かどうか判断し、
他の免疫細胞に命令を下す司令塔のような役割をする。
詳しく説明すると、
骨髄の血管にはミクロの通り穴があり、
そこから免疫細胞たちは血液に乗って全身を巡る。
血管に入った免疫細胞たちは見事なチームワークで外敵と闘う。
まず最初に働くのは偵察専門の免疫細胞「樹状細胞」。
異物を見つけると素早くキャッチして、司令塔「T細胞」へ運ぶ。
「T細胞」は、その異物が攻撃の対象かどうか判断し、
危険と判断すると、サイトカインを噴き出す。
サイトカインは攻撃の命令を伝えるための物質。
命令を受けて働き始めるのが戦闘員の「マクロファージ」。
病原体を1対1で次々と食べる。
「T細胞」を中心としたが健康(体内の平和)を守っている。
バーミンガム大学の研究 免疫細胞の改善
免疫細胞の働きと健康な長寿が関係することは、別の研究結果もある。
衰えた免疫細胞が、運動で改善したとイギリスのバーミンガム大学が報告。
一日に僅か5分の運動をするだけでも免疫細胞の働きに変化が現れるという。
運動前は免疫細胞は動いてなかったが、
5分間全力で自転車をこいだあとはさかんに動く。
これは筋肉から分泌した物質が免疫細胞を活発にさせたと考えられている。
バーミンガム大学 ジャネットロード博士は、短い時間でも運動が必要だという。
今までも健康維持には欠かせないとされた運動。
実は、免疫細胞に働きかけて健康を促進していたと確認された。
「免疫細胞の働きを若く保つ」が老化研究のキーワード。
異物を見つける免疫細胞は、がん細胞も攻撃すると山中教授が説明する。
「免疫のシステムは、外から入った細菌とかウイルスをやっつけるだけではない。
体の中では、毎日、約5000個、癌細胞が生まれてしまう。
癌は、もともと自分の細胞だけど正常な細胞ではない。
その違いを見わけて癌細胞も攻撃する。
免疫の細胞は正常に働けば、自分の体の味方の細胞か、敵かを一瞬で見分ける。
しかし、間違いが起これば…。
私たちが、外で普通に呼吸をしたり、普通に食事ができるのは、
免疫細胞が頑張ってくれてるから。
しかし、免疫細胞が自分の細胞を攻撃することが老化の原因になるのも事実。
免疫細胞こそが老いや病を引き起こす大きな要因。」
歳を取ると増える病気のほとんどは免疫細胞が深くかかわっている。
歳を取ると増える病気といえば、
脳出血、心筋梗塞動脈硬化、慢性肝炎、骨粗しょう症など。
こうした年齢とともに増える病気のほとんどは免疫細胞が深く関わっている
大阪大学のバイオイメージングという最新技術で、
体を守るはずの細胞が逆に体を壊していく決定的な映像を捉えた。
バイオイメージングとは、
特殊な顕微鏡で生きたままの体内を観察し細胞の動く姿を見ることが出来る。
世界初、肝臓内での免疫細胞の姿を撮影。
緑色に光る免疫細胞マクロファージ。
本来は病原体(犯罪者?)の侵入に備えてゆっくりとパトロールお巡りさん。
ところが、この肝臓では大量のマクロファージが1か所に群がっている。
中心にいるのは病原体ではなく、 肝臓の細胞・・・。
本来、守るべき細胞に群がり攻撃を加えている・・・。
いわば、真面目な民間人を警察官が寄ってたかってリンチしている。
免疫細胞の暴走。
この状態では、慢性肝炎になってしまう。
もう一つ、60代のお客様の血管の最新バイオイメージング映像。
連なって流れている赤血球。
血管の壁に、はりついている青いマクロファージ。
病原体がいないのに居座っている。
血管が狭くなっていると言われ人は、こうなっているかも。
血小板が呼び集められてきて、 血管がどんどん狭くなって…。
ついにストップ。
必要もないのに血を止めてしまうこの状態がやがて動脈硬化へ。
実際に動脈硬化を起こした血管を切り開いたら、
黄色いマクロファージが、 1cm四方におよそ10万個が群がっている。
凸凹になった血管。
マクロファージの不必要な攻撃がこれだけのダメージを与えてしまった。
ここから、
免疫の専門家、濱崎洋子 京大医学研究科・准教授が免疫と老化について解説。
動脈硬化とは、昔は、脂が血管に詰まると思われていた。
実はそうではなく、活性化されたマクロファージが血管を硬くしたり、
狭くしたりして動脈硬化が起こることが分かった。
人間なら一回だけの間違いもあるが、免疫は一度、間違えた後、
ずっと同じ間違いを繰り返す。
免疫を警察と例えて、
悪いお巡りさんが、民間人を一回犯人と間違えると、
そのあとずっと間違え続け、攻撃し続けるようなもの・・・。
それは、老化するはずでしょう?
これを整体で改善できるのかって?
それは続き↓
老化の原因 免疫細胞の暴走を止めるips細胞 NHKスペシャル
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