「うつ」の食事改善法 分子整合栄養医学
「うつ」は食べ物が原因だった!
(青春新書INTELLIGENCE) という、
新宿溝口クリニックの溝口徹医師の著書から。
溝口徹医師は甘い物などの偏った食生活が、心の不調の原因と指摘。
「うつ」は脳の栄養失調のひとつである。
「うつ」は炭水化物病、穀物病のひとつである。
従って、栄養が改善すれば「うつ病」も良くなる、
糖質制限が「うつ」にはっきりとよいと断定。
実際、著者は栄養指導により多くの精神症状を改善してきたと言う。
オーソモレキュラー法(分子整合栄養医学)による低血糖症の改善で、
精神病と判断されていた人がみるみる元気になっていくと言う。
「うつ」は食べ物が原因だった!の中でのウツの改善法には、
- 不足している栄養を取る
- 日光を浴びる
- 正しい運動をする
の3つが大切。
脳から「うつ」が消える食事 (青春新書INTELLIGENCE)本は、
2009年発刊の前著『「うつ」は食べ物が原因だった!』の実践版。
うつの原因は糖質過多、蛋白質不足、そして睡眠不足に日照不足。
この中でも、最も問題なのが精製糖質過多
つまり砂糖や白米、パンやうどんなど白い小麦粉のとり過ぎでビタミンB1や
ミネラル不足に。
次にアミノ酸、トリプトファン不足。
つまり鉄欠乏、亜鉛欠乏、ビタミンB欠乏、蛋白質欠乏
だから、まずは糖質制限が、うつには効く。
精製糖質を食べないで、蛋白質・脂質をしっかり摂る。
まずは食べ物に注意。
肉、魚、卵、ナッツ類。そして糖質制限。
セロトニンの原料のトリプトファンを充分に摂る。
これで大抵は解決する。
また、コレステロールもセロトニンの原料になるため、
ベジタリアンでコレステロールは低すぎる人もうつ病になる危険性がある。
血中のコレステロール濃度が低すぎると、
体が必要なホルモンを作れなくなり、ストレスに対抗する力が弱くなる。
しかし、だからといって、この本の主張、
肉をどんどん食べて、ご飯を減らせと言うのは、
ダイエット的にはちょっと・・・。
ただ、ウツを改善しなければ、ダイエットは不可能なので、
まずはしっかり栄養をとります、
出来れば植物性が多めの方がよいでしょうが・・・。
また、ビタミンB1欠乏が脳に障害をもたらしウツになる事もある。
以下はウイキペディアからの引用して書いた。
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例えば、ビタミンB 1が不足すると、コルサコフ症候群になる、
コルサコフ症候群とは、
脳の機能障害によって発生する健忘症状。
コルサコフ症候群で大脳が縮むこともある。
主としてアルコール依存症に由来するビタミンB 1不足が原因。
新しい物事を覚えておくことができない状態と、
現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況把握の障害を伴う、
昔の記憶が抜け落ちた状態が同時に起こる。
健忘に対して作り話でつじつまを合わせようとすることも特徴。
思考や会話能力などの知的能力に目立った低下は見られない。
コルサコフ症候群の人は被暗示性が強く、
過去の記憶と妄想の区別がつかなくなる。
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ビタミンB1欠乏が増えている原因のひとつは、
精製食品の増加があげられる。
玄米のような雑穀にはビタミンB1が大量に含まれるが、
精製して白米にすると、ビタミンB1は捨てられる。
もう一つがアルコール、
アルコールを分解されて体外へ排出されるとき、
ビタミンB群、なかでもナイアシン(ビタミンB3)が大量に消費される。
ラーメンやおにぎりばかり食べるより、
タンパク質やビタミンB群を含む肉を食べたほうがウツにはいいというが、
肉はダイエットや身体によくないので、
タンパク質やビタミンB群不足に陥いる人が多い、
昔の日本人は納豆や本物の味噌や醤油、ぬか漬けなどから、
タンパク質やビタミンB群を摂っていたが、今の日本ではとても高価になった、
私はエビオス錠などで補給している。
あと日照不足では、
「冬季うつ(季節性うつ病)」と言う病気がある。
トリプトファンからセロトニンに変換される過程で、
目から入った光刺激が必要とされている。
従って、秋から冬に掛けて、目から入る光の刺激が減り、
脳内で気分を調節する神経伝達物質セロトニンの分泌量も落ちるのが、
冬季うつ発症の原因と考えられている。
緯度が高い地域に引っ越した事が発症原因と見られる症例も多い。
チリの鉱山事故のように、
地下に長期間閉じ込められた人にも発症する。
秋の彼岸以後は、午前中は意識的に眼に太陽の明るい光を取り込むと、
脳の松果体からセロトニンが作られて、良く眠れるようになる。