回旋異常でも安産で産む。回旋異常の原因や対処法について

2017年5月2日

回旋異常でも安産産むためには?

正しい胎児回旋と、その原因対処法について

赤ちゃんは頭から回転しながら(回旋)産まれてくる!

 

赤ちゃんは頭から回転(回旋)しながら産まれる、これが胎児の回旋

胎児の回旋は狭い産道・骨盤を通るために必要で、

胎児の回旋がないと、スムーズに産道を通れなく難産になり、

吸引分娩、鉗子分娩などで赤ちゃんの頭の形がわるくなるだけでなく、

母子に命の危険さえあるために、帝王切開になることも・・・。

なので、回旋異常が起こる原因は?また回旋異常の改善方法について書きます。

胎児の回旋異常の種類

回旋異常は、第1回旋と第2回旋がほとんどで、

l  第1回旋の際の反屈位、

l  第2回旋の際の「低在横定位」や「前方前頭位」などがある。

回旋異常が起こる原因

回旋異常には、色々な要因があります。

  • 骨盤の形が通常と異なっている場合(広骨盤・狭骨盤・前後径の方が横径より広い類人猿型の骨盤)
  • (早産などによる)低体重児の場合
  • 仙骨の湾曲が通常より扁平で、回旋する余裕がない場合

しかし、上に挙げた理由以外の原因不明な理由で回旋異常が起こる場合も多いものです。
必ずしも帝王切開になるわけではなく、吸引分娩など機械分娩による出産となるケースもあります。
(児頭骨盤不均衡など難産が予測される場合はあらかじめ、帝王切開を提案されます。)

回旋異常の原因は母体側と胎児側に分けられます。

回旋異常の原因(母体に原因がある場合)

l 回旋異常の原因 1.胎盤の異常

胎盤が良くない。「前置胎盤」や「低置胎盤」などで胎盤が骨盤への入口を塞いでいたり、回旋の邪魔している場合。

前置胎盤の直し方については、←こちらを参照にしてください。

l 回旋異常の原因2.子宮の異常

 子宮の形成異常や「子宮筋腫」「子宮腺筋症」などで子宮の形が悪いため、回旋異常が起こる場合。

l 回旋異常の原因3.骨盤の異常

「狭骨盤」や「骨盤内腫瘍」によって、胎児が骨盤に入りにくいことが原因で回旋異常が起こる場合。

「狭骨盤」とは骨盤の大きさは普通でも、胎児が大きすぎれば同じなので、児頭骨盤不適合と呼ぶ。

l 回旋異常の原因 4.母体の太り過ぎ

母体の内臓脂肪が多すぎる、などで産道が圧迫され、回旋異常が起こる場合。

回旋異常の原因 (胎児に原因がある場合)

l 回旋異常の原因1. 巨大児、低体重児

巨大児は頭や肩幅が大きく回旋しにくいため、回旋異常が起きやすい。

また逆に、低体重児は骨盤でスキマがありすぎて、回旋異常が起こる場合も。

回旋異常の原因2. 児頭骨盤不適合

胎児の頭が大きい場合や水頭症の胎児は児頭骨盤不適合で、回旋異常が起こる。

回旋異常の原因3. 多胎妊娠

双子などの多胎妊娠は回旋異常が起こりやすく、難産になりやすい。

回旋異常の原因4. 胎児の奇形

胎児の奇形も、回旋異常が多い。

回旋異常の原因5. 羊水の量

羊水過多症など、羊水の量が多すぎる場合。胎児が動き回るスペースが大きすぎて、回旋異常が多い。

また、羊水の量が少ない場合も十分に動けないため、回旋異常が起こる場合がある。

回旋異常が起こったときの分娩・対処法

回旋異常は、第1回旋か第2回旋かで対応が変わる。

第2回旋の回旋異常なら、胎児の体勢を変えるなどの処置をして、

それでも難しいなら陣痛促進剤で、胎児の姿勢を変えるために時間をかけます。

また、鉗子を使って正しい回旋を促すなど、吸引分娩によって回旋の向きを変えて引っ張り出すこともあります。

これらの対応でも分娩時間が長時間に及ぶ場合や、そもそもこれ以上骨盤を抜けることが難しい場合は、

帝王切開に切り替えて分娩を行うことになります。

一方、第1回旋の回旋異常は、第2回旋よりも処置が難しいから、

早めに鉗子分娩、吸引分娩を行うか、帝王切開になります。

それほど回旋異常は危険ということです。

鉗子分娩と吸引分娩は、また詳しく書きますね。

後遺症・障害リスクはある?鉗子分娩が行われる理由

出産方法には様々な種類がありますが、

出産中にリスクが生じると、

器具などを使う出産方法がいくつかあります。

鉗子分娩や吸引分娩の後遺症や障害が残るリスクについては

後日改めてブログに書きます。

回旋異常の予防は可能?

前述した通り、回旋以上は原因がある場合もあれば、偶発的に起こる場合もあるため、完全に予防することは不可能でしょう。

また、初めから母体が子宮に病気を持っていることや、胎児が巨大児・低体重児の恐れがあることがわかっていれば、

医師が回旋異常に注意して分娩をすることは可能ですが、これも予防とは言えません。

回旋異常の予防は、回旋異常につながる可能性を少しでも低くしておくことが大切です。

そのためには、巨大児・低体重児にならないための生活習慣、骨盤矯正などによる骨盤の歪みのケア、

内臓脂肪がつかないような食習慣など、妊娠期間中に可能なことを行っておきましょう。

また、助産院で出産をする場合に回旋異常が起こると、四つん這いの姿勢をとらせる。

そのため、妊娠期間中に定期的に四つん這いになることで、

重力によって胎児の背中が妊婦のお腹の方に向くことがある。

参考|回旋異常とはどんな病気か|症状や原因 – gooヘルスケア
参考|異常分娩の管理と処置|日本産科婦人科学会

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