子供の腕を引っ張ったら、抜けた!?(肘内障の改善方法)
皆さんは、小さな子供が急に片腕を動かさなくなったり、
腕を触られると泣き出すような光景を見たことがあるでしょうか?
腕の怪我?病気?それともグズってるだけ?
肩の脱臼などと間違えやすいですが、
多くの場合、これは肘内障という怪我。
これは、子どもの手を急に引っ張ったり、
変な角度でとっさに手をついたりした時に起こります。
人間の前腕の骨は、橈骨と尺骨という2本の骨で構成されています。
この2本の骨は肘側で輪状靭帯という靭帯によってくっついています。
成人では、この靭帯は骨にしっかりはまっていて簡単に取れることはないのですが、
小児では、骨の端っこがまだ一部軟骨で柔らかく、
靭帯も軟らかいため、スポッと外れてしまうことがある。
この輪状靭帯が外れ、橈骨と尺骨がうまく動かせなくなった状態が、肘内障。
5歳くらいまでの子どもに多く発症し、骨や靭帯が発達する7歳以降にはほとんど見られません。
肘内障の整復は、コツがわかれば誰でもできますので、以下にやり方を載せておきます。
なお、不安な場合は当院や整形外科、腕の良い整骨院、接骨院、ほねつぎ、などをあたってください。
- 子どもの肘を真っ直ぐに伸ばし、片方の手で肘を押さえ、もう一方の手で手のひらを握ります。最初、手のひらは下に向けます。
- 肘を固定したままで、ゆっくり肘を曲げながら、手のひらを上に返します。
- 元に戻ると、コリッという手ごたえがあります。
- その後、肘が曲げられるようになっていれば整復成功です。
上手く出来なかったり、元に戻ったようなのにいつまでも痛がって
動かさないようだったら、早く当院か整形外科へかかりましょう。
肘内障は、外れてしまった靭帯の輪に橈骨頭を戻してあげれば、
その後は固定の必要も無く、普通に過ごして大丈夫です。
繰り返し起こすと癖になってしまうことがあるので、
子どもの手を強い力で引っ張らないように注意しましょう。
子どもの手を引っ張るときは、手首から先を持つと比較的安全です。
手の平を握って引いた場合は、手首がクッションの役割をしてくれるので、
直接肘に負担がかかりにくくなります。
成人のお客様で、昔肘内障を繰り返した人は、
そちらの肩が下がってしまうことがよくあります。
肘から始まり、肩、背中、腰、骨盤といろいろな部位に歪みを作ってしまうので、
なるべく子供のうちから肘内障を繰り返さないようにご注意を。
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