少年院や刑務所に入る子どもの親は、一生懸命に子育てをしてきた。

2012年10月16日

 非行少年者から学ぶ、子育て

奈良少年刑務所 教育専門官 竹下三隆 氏のお話より

少年院や刑務所に入る子どもの親は、意外にも、

一生懸命に子育てをしてきた人が多い。

しかし、その一生懸命さが逆に、

少年院や刑務所に入る子にすることが多い。

つまり、親の努力や頑張りが足りなかったのではなく、

逆に、親の一生懸命さが子どもを少年院や刑務所に追い込だ場合が多い。

親が努力する方法を知っているかで、

子供が全く違ったの人生になる。

何を大切にしたら非行や犯罪をしない、

また、引きこもりにならない子育てができるのか?

独身の方には、親になったときに大切なことは何かのヒントを得ていただき、

子育て中の方は、もっと力を抜いて子育てしていただきたい。

また、子どもたちに関わる教師の方に、

子どもたちとの接し方のヒントを得ていただきたい。

 (臨床心理士)

<目次>

■少年院や刑務所に入る子どもの親は、一生懸命に子育てをしてきた。
■愛されたい気持ち
■心のごはんと心のウンチ
反省させても犯罪は減らない。非行少年者から学ぶ、子育て。■我慢・ホンネでつきあえない・自信のなさ
■男性に犯罪が多い理由
■ツヨガリータ・オトナブリータ・カッコツケタリーノ
■非行少年のストレスや寂しさなどに関する調査の結果
■子どものときに身につけてほしいこと
■子育てで私が大切にしていること
■質疑応答
■愛されたい気持ち 

 竹下三隆教育専門官は、

これまで少年院や奈良少年刑務所で、

30分以上の面接を行なった受刑者は2,000人以上に及ぶ。

その2,000人以上の子どもたちに例外がないことのひとつは、

愛されたいという気持ちを持っているということ。

どう愛されなかったのか、

愛されたい気持ちがどう傷つけられ、

育ったのかを見れば、その子のことが大体わかる。

この愛されたいという欲求は人間の心の本能。

私たちは皆、始めは赤ちゃんだった。

私は、被収容者によく「赤ちゃんのイメージを言ってごらん」と尋ねます。

そうすると「よく泣く」と答えた者がいます。

 竹下教育専門官は、「そうやなあ。赤ちゃんはよく泣くよなあ」と答え、

「赤ちゃんは悲しいときには泣くように教えられたのかなあ?

 誰にも教えられていないのに生まれたときから泣くことを知っているよね」

と返す。

また、「赤ちゃんは一人では生きられない」とい言う者に。

竹下教官は、「いいことを言うなあ。そうだよなあ。

赤ちゃんは一人じゃとても生きられないよな。

じゃあ大人になったら人間は一人で生きられるのかなあ。

たぶん違うよな。

知らないうちにいろいろな人の助けをもらいながら生きているよな。

大人になっても一人では生きられないのが人間なんじゃないかな?」と返す。

「赤ちゃんは可愛い」と言う者には、

「可愛いねえ、なぜ可愛いんだろうね。

あやしてあげたらニコニコしている感じだよな。

人をだまそうなんて少しも考えてなさそうだよな。

そういうのは生まれたときから持ってるようで何か不思議だね。

人間って、きっと生まれたときから

『人に愛されたい』という気持ちを持って生まれてくるんじゃない?」

と返します。

■心のごはんと心のウンチ

竹下教官のお話の大きなテーマは、

「心のごはん」と「心のウンチ」。

身体がご飯を食べて大きくなるのと同じように心にもごはんが必要。

身体がウンチをするように、

心も上手にウンチをしないと健康は維持できない。

心のご飯を食べること……

つまり、愛されたいという気持ちが十分に満たされることが大切で、

それを無視して人間は生きていけないし、

少なくとも心が健康でいることはできないと言われる。

そして、身体がウンチをするように心も上手にウンチをすること、

すなわちストレスのようなものを外に出してやらないと、

これもまた健康を損なうと言われる。 

竹下教官は受刑者に、

「生きていると知らず知らずに心にウンチがたまる。

それを我慢せず上手に出さないと、

自分で心がコントロール出来なくなって爆発したり、

病気になると思う。

君たちの非行や犯罪もこの心のウンチと関係している。

もっと心のウンチを上手に出せば、

非行や犯罪をせずに済んだ人は多い。

ただし、ウンチもトイレという許可された所で出すように、

心のウンチも許される方法で許される場所や人に対して出すことが大切」

と話される。

そして続けて「心のごはんは、自分の話を聞いてもらったり、 

気持ちをわかってもらったり、自分のことを認めてもらったり、

かまってもらったり、一緒に遊んでもらったりなどで、

心のウンチを吐き出すというのは、

愚痴をいったり誰かに相談したり辛い気持ちを聴いてもらうことや、

カラオケに行ったり身体を動かしたりして好きなことをやるということなど」と。

非行や犯罪に走ったり引きこもったりする子たちは、

心のごはんを上手に食べてこなかったり、

心のウンチを上手に出せなかったりした子たちだと思います。

非行や犯罪は一つのでかいウンチが出た状態だと。

ストレスを溜め込まない生き方と、

溜まったストレスを上手に出せる生き方を身につけることが大切。

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