特発性側弯症が女性に多いのは「横座り」が原因?

2016年8月9日

側弯症が女性に多いのは女性が好きな「横座り」が原因説

側弯症の原因は「横座り」などの生活習慣である。

というのが私(マイケル)の考え。

ある日、側弯症の30代の主婦が整体で通院中のお話し。

何度も側弯整体をしても、すぐ戻ってしまう・・・。

「本当に、横座りしてませんか?」と聞くが、してないという。

しかし、ある日、夏休みで小学生の娘さんを連れて来院。

ヒマを持て余した娘さんをふと見ると、待合のソファーの上で、横座りをしているのを発見!

子供の生活習慣、クセは母親のまねが多い。

「本当に、横座りしてませんか?!」と聞くが、絶対してないという。

その時娘さんが一言。

「お母さん、いつも横座りしてるやん!」

女性がすると色っぽい「横座り」。

私(マイケル)の個人的には好きですが、側弯症になりやすい。

男性で、「横座り」する人は少ない。

だから女性に側弯が多いのでは?

うつぶせ寝も、側弯症の原因と考えられる(これは痩せた女性に多い)が後で詳しく書きます。

「あぐら」は側弯にとっては良い。(が長時間のあぐらは猫背になりやすい)

背骨には、きちんとした正座が良いですが、脚が痺れるので横すわりになってしまう。

女性があぐらは、スカートなどは無理ですが、パンツなら正座がきつくなったらあぐらをかく。

どうしても横座りしたいなら、必ず、やりにくい方からやる。

また、アヒル座り(ぺちゃんこ座り、おねえさん座り)も、あまり良くない座り方。

足首が本来とは逆向きになるし骨盤が開いて全身が歪みます。

40秒くらいならストレッチとしてやった方が良いですが、3分以上は良くない。

日本人は座っている時間が長いから、座っている時間が一番体がゆがむのです。

普段から側弯症で気をつけることは姿勢。

姿勢が悪いから側弯症になったのではなく、側弯症で体が歪んでいるから姿勢が悪くなってしまう。

勉強するときに体が斜めになるのは、肋骨が曲がって歪んでいるから。

だから、「姿勢に気を付けろと言われても無理!」とよく言われます。

しかし、その悪い姿勢をそのまま続けると側弯症はどんどん悪くなる。

ある程度はしょうがないが、できるだけ悪い姿勢はしないように気をつける。

側湾子供.jpg側湾アフター.jpg
側弯矯正前側弯矯正後

その他にやってはいけない姿勢

横座り、おねえさん座り(アヒル座り)以外には、

  • 片肘をつく
  • ほおずえつく
  • うつ伏せで寝る

勉強するときの姿勢

多いのが、右利きの場合、左ひじに体重をかけ、左側に大きく体を傾ける姿勢です。

体が斜めになっているので、ノートも斜めにして書きます。

本人は無意識に、こんな姿勢になっているので、ガミガミ注意するだけでは反抗するだけ。

ママの手で、これがまっすぐな姿勢だと教えてあげましょう。

出来れば大きな鏡で座っている自分の姿をいつも見れたら最高ですが、無理ならスマホで写真を撮って見せてあげましょう。

うつ伏せ寝はダメ

うつ伏せで寝ると、鼻がつぶれるので必ず顔を左右どちらかに向けますね。

たいてい、自分の向きやすい方向ばっかり向いて寝ますから、毎晩、寝るたびにゆがみます。

首を横に向けると、胴体(肋骨)も連動してゆがみます。

偏った胴体の形で仰向けに寝ると、肋骨に圧力がかかり歪むのです。

うつぶせ寝が楽な子は、たいてい痩せすぎの子が多い。

これは横隔膜が息を吸うときしか力がでないために、痩せて腹筋もない女の子は、息が吐きづらい。

うつ伏せになれば、自分の体重で呼吸が楽になるので、うつ伏せでないと眠れない子が多い。

だから、夏でも、少し重たい冬の布団などがお腹に乗っていたら眠れると言ったりする。

こんな子は、おもりを入れた大き目のぬいぐるみなどをお腹に抱いて寝れば大丈夫だったりします。

体を動かす

姿勢の矯正には、筋肉のバランスのために体を動かすことが大切です。

いつも同じ姿勢ばかりをしていると、決まった筋肉が凝ってしまう。

勉強やゲームなど、同じ姿勢で集中しているときに体はゆがみます。

そんな後は、大きく体を動かしましょう。

子どもは悪い姿勢をしていても、体をしっかり動かせば、元に戻ることが多いです。

体を動かすといって、どんなスポーツが良いのか?

筋肉のバランスが大切なので、水泳やバレエ、太極拳やピラティス、ヨガなど、体を大きく動かすのが良いでしょう。

もちろん良い指導者の指導の下でなければ、かえって体を痛めることもあります。

左右均等にすることを心がければラジオ体操などもよいですが、鏡などを見ながら丁寧にやらないと効果が少ないです。

あまり良くない運動とは同じ方向にばかり動かす、ゴルフ、テニス、バトミントン、卓球、やり投げ、砲丸、円盤、ハンマー投げなどは、かえって体をゆがめる危険性があります。

こんな運動の後には、左右のバランスをとる逆スイングを必ずする。

側湾症は、成長期を過ぎてゆがみの進行が落ち着いても、年齢とともに筋力が弱ったとき、また進行することも。

若いうちから、体を動かす習慣と、筋肉をつけましょう。

骨も丈夫に

脊柱が曲がっていると不自然な負荷が健康な骨にもかかります。

側弯症は脊柱がまっすぐな人より骨折しやすいので、骨を丈夫にしておく。

カルシウムは有名ですが、じつはそれだけではダメです。

マグネシウム、亜鉛や銅、マンガンなどのミネラルや、ビタミンD、ビタミンK、コラーゲンなど、丈夫な骨づくりにバランスの良い栄養が必要です。

ばっかり食べなど変なダイエットや偏食は厳禁。

ビタミンDのために日光浴も大切です。

骨を丈夫にする詳しい記事は↓

骨の健康(側弯症・骨粗しょう症予防のために)

そして、

早食い、大食いはダメ

特に思春期特発性側弯症の女の子に、早食いですか?

大食いではないですか?と聞いても、恥ずかしがって、赤い顔をしながら「そんなことありません・・・。」などという。

でもお母さんに聞いてみると、そういえば側弯がひどくなったころから、大食いや生理前のドカ食いが増えたと言われる。

特に生理中や排卵期は骨盤だけでなく、背骨や肋骨も歪みやすい。

そんな時期に早食いで膨らんだ胃が肋骨を圧迫したら、当然、肋骨がゆがみ、それにつながる胸椎がねじれてしまいます。

側弯症をみる整形外科医は医学部で学んだことや骨ばかりでなく、内臓の骨に対する影響、生理学、栄養学など、総合的に考えていただきたいです。

小さい頃から正しい習慣を身につける

特発性側弯症は、原因不明というが生活習慣が原因と私は考える。

だから側弯症の子は、小さい頃から、正しい食生活と、トップモデルやタカラジェンヌのような、美しい立ち居振る舞い、正しい姿勢を覚え、バランスの良い身体の使い方を身に着けましょう。

側弯症25歳女性.JPG

側弯症整体2回目の後の写真

Posted by マイケル一条